H-CUBE 東町 2D

希少な奄美群島の
黒糖焼酎とともに時を忘れて、
ゆったりと過ごす島時間
珊瑚 noodle&bar table AMAMI[拉麺と黒糖焼酎の店]
- 営業時間
- 12:00-14:00、19:00-24:00
- 休業日
- 日曜日
―黒糖焼酎専門のBARとは珍しいですね。
黒糖焼酎はそうですね。鹿児島県の奄美群島だけで製造が認められている焼酎なんです。私が生まれも育ちも奄美大島ということもあり、その希少な焼酎の魅力を広めたくて、黒糖焼酎専門のBARにしました。恐らく、所沢で数多くの黒糖焼酎が飲めるのは当店だけだと思います。
これまでに、奄美郡島の全蔵元から、限定ものも含めて125種ほどの黒糖焼酎を仕入れてきました。店には季節ごとのおすすめ焼酎を常時20種ほどは揃えているので、当店に通っていただければ、余すことなく黒糖焼酎をお楽しみいただけると思います。
―黒糖焼酎はどんな味わいなのですか。
黒糖焼酎はクセが強いイメージを抱かれる方が多いのですが、焼酎独特の臭みはほとんどないんです。他の焼酎と比べても比較的飲みやすい焼酎だと言われています。一口飲むと、優しく甘い香りがふわりと広がり、黒糖の原料であるサトウキビ由来の自然ですっきりとした甘みや、米の風味が合わさったことによるコクや旨みを存分に感じでいただけると思います。
また、黒糖焼酎は黒糖が原料ではありますが、発酵、蒸留の過程で糖分が分解されるので、実は「糖質がゼロ」なんです。「長寿のお酒」なんて呼ばれていることもあるので、糖質制限中の方やヘルシー志向の女性にもおすすめですね。
―黒糖焼酎以外のお酒もありますか。おつまみも気になります。
知り合いのツテで、関東でも数店舗でしか飲めない富山の三郎丸蒸留所のウィスキーを仕入れています。中でも「ウメスキー」は、一般的な梅酒とは違い、ウィスキーを樽でしっかりと熟成させた後に、収穫仕立ての梅を漬け込むという二段階仕込みでつくられたお酒なんです。約一年かけて仕上げるので、ウィスキーの深みと梅のさわやかさが調和した、他にはない味わいをお楽しみいただけます。
また、焼酎が苦手な方のために、ビールも置いています。ソフトドリンクの中には、奄美大島の農家から仕入れた「パッションフルーツ」のジュースも置いているのですが、リキュールで割って飲んでいただくことも可能です。奄美大島のおつまみという点では、黒糖焼酎を使った祖母伝授の唐揚げや角煮などがご好評いただいています。
締めには私がラーメン店で修業をしていたことから奄美大島の醤油を使った、「しょうゆラーメン」が味わえるのは当店ならではだと思います。
―普段どんな方がご来店されているのですか。
開店当初は、女性の来店は見られず、男性のお客様が多かったのですが、今では女性の方も含め、幅広い年代の方がご来店されています。奄美大島では、公民館に多業種の人が集まって、黒糖焼酎を飲みながら歓談するというようなことがよくあるのですが、当店でもまさにそのような光景が多く見られるんですよ。全く異なる業種の方々がいつの間にか仲良くなって一緒にお酒を飲んでいたり、時にはビジネスの話に発展していたり。そうした人との出会いや縁をつなぐ場になっているのをとても嬉しく思っているところです。
当店は、外からだと薄暗くて一見入りにくい雰囲気があると思うのです。でも、奄美大島の人間に根付くウェルカム精神は常連のお客様にも伝染していて、誰でも温かく迎え入れる雰囲気が出来上がっていますから、初めての方もぜひ気軽にご来店いただければと思います。
―朝倉様は、人と人とのご縁をとても大切にされているのですね。
私自身が人とのご縁にいつも助けられてきましたから。この店も、昔から続くたくさんのご縁のおかげで開店できましたし、開店後はお客様に助けられることがよくあるんですよ。例えば、先日カーテンのレールが壊れたのですが、建設関係のお客様がすぐに直してくださって。困ったことがあると周りが助けてくれる、そうしたご縁にはとても恵まれていると思います。だからこそ、関わりを持つ方のご縁もつないでいきたいんですよね。
―そもそも、どうして所沢で開業しようと思ったのですか。
所沢は実は、全く縁のない場所で(笑)。昔、東京都世田谷区の駒沢で不動産を探していたときに、間違えて一文字違いの所沢で探してしまっていたことがあるんですよ。けれど、あるとき、その所沢が気になって遊びにきてみたんです。そしたら、結構いい街だなあと思いまして。そのとき、プロペ通りからふと路地に入ったら「H-CUBE」があったんです。その建物のカッコよさと隠れ家的な雰囲気が、かつて先輩に初めて連れていってもらったBAR(お店を開きたいと思うきっかけとなった店)を彷彿させるものがあって、すごく印象に残りました。
後々自分のお店を開きたいと思ったときに、「H-CUBE」を思い出して調べてみたんです。そこで個人の起業を応援するコンセプトなどにも魅了されて、所沢で開業するに至りました。全く知り合いもいない地でしたが、今ではお店を通じて出会えた方とのご縁やつながりに感謝する日々です。
―そんな所沢で伝えていきたい奄美大島の魅力を教えてください。
奄美大島は2021年に『世界自然遺産』に登録されています。そんな奄美大島の豊かな珊瑚礁の海や希少な動植物が生息する原生林などの自然に加えて、島唄や黒糖焼酎、大島紬といった独自の文化ですね。当店を通じて奄美大島に興味を持ち、現地を訪れてくださると嬉しく思います。奄美大島の中でも、私は山奥の小中合わせて全校生徒が20人というような環境で育ってきたんです。買い物に行けるような店やカラオケ店などの遊び場もないような環境でしたが、大自然とゆったりと流れる時間があって。そんな場所で育った私だからこそ提供できる島の空気感や“島時間”を伝えていきたいですね。当店は時計を置いていないんですよ。この店に来た時だけでも、日常を忘れて、ゆっくりくつろぐ時間をお過ごしいただければと思います。
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朝倉 健太郎
奄美大島出身。高校卒業まで奄美大島で育つ。高校時代から音楽活動を始め、大阪の専門学校時代もCLUBで活動を続ける。CLUBの先輩に紹介されたBARとの出会いが、本店を開くきっかけに。ラーメン店&居酒屋を経て、2024年10月に『珊瑚 noodle&bar table AMAMI』を開店。自身は歳をとっても、好きな人と好きな物に囲まれながら、ありのままの自分を注いでいけるような暮らしを送るのが夢だとか。
インフォメーション
- 店名
- 珊瑚 noodle&bar table AMAMI
- 営業時間
- 12:00-14:00、19:00-24:00
- 休業日
- 日曜日
- 電話番号
- 080-4796-3781
- 住所
- 埼玉県所沢市東町13-29 H-CUBE 東町2D
※席数に限りがございますので、ご来店の際は事前に下記instagram、またはお電話にてご予約をお願いいたします。 - SNS
- https://www.instagram.com/sango_tokorozawa/
※最新の情報については、直接テナント様へお問い合わせください。