気軽に立ち寄れるアットホームな雰囲気が魅力
自然派ワインも楽しめる大人のイタリアンバル

店長
廣瀬 瞬介

―このお店は、伝説のバーと言われた『原宿ペニーレイン』ののれん分けだそうですね。

はい。私は飲食店で長らく経験を積んできましたが、一時縁があって有名なシンガーソングライターのツアーマネージャーをしていたことがあるんです。とても貴重な経験となりましたが、期間限定のマネージャーだったため、ツアーが終わった後はまた飲食業に戻りました。その時シェフとして働き始めたのが『原宿ペニーレイン』で。原宿ペニーレインは、かつてフォークシンガーたちが多く集まった“伝説のバー”として、とても有名なお店でした。だから、フォークソングにゆかりのあるお店で働けたことに、強いご縁を感じながら過ごしていました。
 
『原宿ペニーレイン』では、シェフとして初めて全てを任され、オリジナルレシピも考案しました。お客様から美味しいというお声をたくさんいただくうちに、自分のお店を持ちたいという夢を抱くようにもなったんです。その後は夢に向かってさまざまな店で修業を積み、こうしてイタリアンバルを開業するに至りました。しかし、店名に関しては、『原宿ペニーレイン』と同じような人が集う大人の社交場を作りたいという思いがあったため、『原宿ペニーレイン』が休業するタイミングに合わせ、のれん分けという形でペニーレインの名を引き継がせてもらったんです。

―どうして所沢で開業したのですか。

私が生まれも育ちも所沢だからです。地元の友人や仲間に支えられてここまでやってこられたという想いがあり、周りの人たちや育ってきた街に恩返しがしたくて所沢にお店を出しました。地元の所沢を盛り上げるために、できるだけ地元の食材を使用していきたいとも考えています。
 
所沢ならではのメニューとしては、所沢産のサトイモを使用したゴルゴンゾーラ（ブルーチーズ）のオーブン焼きなどもご用意しておりますので、ぜひご賞味ください。

―お勧めの料理を教えてください。

当店の看板メニューは、直径約50～60センチほどある巨大な「グラナチーズ」を使ったリゾットとスパゲッティです。当店では、半分にしたチーズを半月状にくり抜き、その中で麺などを直接絡めて仕上げています。贅沢にチーズを使う分、より濃厚でクリーミーな味わいをご堪能いただけます。
 
また、お客様の目の前で絡めるため、パフォーマンスもお楽しみいただける一品でもあるんです。その他にも、季節ごとの旬の魚を使った「カルパッチョ」や「生牡蠣」、アヒージョに合わせたり、リエット（豚肉のペースト）を塗ったりしてお召し上がりいただく「自家製パン」も好評いただいております。

―ワインはナチュールワインにこだわっているそうですね。

はい。ナチュールワイン（自然派ワイン）は、グラスで赤白3種を常にご用意しております。ナチュールワインは、できるだけ自然に近い形で製造されたものなど、どれも厳しい基準をクリアした貴重なワインです。ブドウの搾りかすが溜まったにごり酒のようなワインも多く、ブドウ本来のフレッシュな味わいが魅力でもあります。季節ごとに仕入れるワインが異なりますので、生産地や生産者によって違うさまざまな味をお楽しみいただけるかと思います。
 
また、同じワインでも日によって味が変わっていくのも、ナチュールワインの面白いところです。所沢ではナチュールワインを扱っているお店はまだ少ないと思うので、ご来店いただく度に楽しめる、ワインの“一期一会”を当店でご体感いただければ幸いに思います。

―今後、どのようなお店にしていきたいですか。

気構えずに、おひとりさまでもふらっと立ち寄れるようなお店を目指していきたいですね。そして、こんなワインを仕入れてほしいなど、お客様の方から気軽にご提案いただけるようなアットホームなお店づくりをしていきたいと思います。いずれはペニーレインにちなみ、フォークギターの弾き語りイベントなども取り入れていきたいと考えています。さまざまなシチュエーションでご利用いただけますので、ぜひ一度ご来店ください。

• 店長 廣瀬 瞬介

  

  所沢市出身。18歳から飲食の世界に入り、割烹、バー、ホテル、カフェ、オイスターバー、レストラン（ホールスタッフ、バーテンダー、シェフ）など、さまざまな飲食店で経験を積む。一時携わった音楽業界での経験や、『原宿ペニーレイン』でシェフとして働いた貴重な経験が、『所沢ペニーレイン』の店名の由来につながっている。目標は、美味しいもの、楽しい空間を提供しながら地元所沢に恩返しをすること。夢は海沿いの古民家で暮らすことなのだとか。