Tempo Hair Salon［美容室］

―表参道の美容室と聞くと競争が激しそうです。

採用していただいたお店も、実は採用倍率は100倍でした。４～５回ほどペーパーテストや面接試験があったのですが、僕はほかの希望者よりも年齢が高かったこともあり、毎回試験が終わるごとに感謝の言葉と、なぜそのお店で働きたいのかを書いた手紙を出してアピールしましたね。それが実ったのかどうかは定かではありませんが(笑)。表参道で修業後、小手指にある先輩のお店で１年間お手伝いし、28歳で新所沢に最初のお店を持ちました。

―それでは、新「Tempo」についてお聞かせください。

名前は２～３文字で覚えやすく、他にはないものにしたかったんです。「Tempo」には、イタリア語では「時間」、ポルトガル語では「晴天」「ゆったり」といった意味があります。せわしない日常生活のなかで特別な時間でありますように、との願いを込めました。店内は隠れ家をイメージしていて、天井の梁から鏡、棚など内装には木が多いですね。お店のイメージに合うものは、前店舗から引き継いでいるんです。また、ご予約のお客さまの年代に合わせてセレクトした音楽を流しています。

―席数は２つだそうですね。

大きなお店、小さなお店と２タイプのお店で働いてきましたが、僕自身、お客さまと１対１で向き合う方が合っているんです。それに、美容室のガヤガヤした雰囲気が苦手という方は意外に多くて。担当を指名してもカット以外は別の人になるなど、お客さま１人に対して4～5人が関わってきますから。当店では、カウンセリングを含めて１人でシャンプーからセットまで行います。

―そういう方が、安心感がありますよね。

１人ですべて行う方が責任も明確ですし、お客さまが望むスタイルをつかみやすい。それに、早く信頼していただけます。信頼あってこその技術だと思うんです。男女問わず、幅広い年代の方が来店されますが、ありがたいことに、10年を越えるような長いお付き合いのお客さまも多いですね。ポイントサービスはありませんが、いただいた分はお返しできるよう直球勝負を心がけています。
フレンチブルドッグのBoo太郎店長（9歳）にもぜひ会いにきてくださいね。まったく吠えませんし、すぐに仲良くなっていただけると思います。

H-CUBE東町_Tempo Hair Salon360 – Spherical Image – RICOH THETA

• 店長 竹内 啓／Boo太郎 1976年4月15日生

  

  池袋にある美容学校に１年制最後の年に入り、インターンを経て美容師免許を取得。2004年に新所沢でTempoを開業、2016年2月にH-CUBEに移転と所沢で長く美容室を構える。趣味はジョギング。自分１人になれる時間として週に3～4回、朝10kmほど走る。休日は２人の息子と一緒に過ごす。